Chaetodon nippon
夏の夕方、ブリマチ@IOPの先端ではシラコダイがワラワラ集まって怪しげな行動をとります。なんとなくベラの産卵行動に似た泳ぎ方をしてるようにも見えるのですが、産卵の瞬間は見ることができませんでした。この行動を僕は勝手に「シラタマ」と呼んでいます。
(2004-07 IOP -11m)
「今週の〇〇~!! 第307回 かい~の(2006-08-22)」より
シラコダイが集まってるエリアがありました。時々数匹が集まって黒くなったり白くなったりしてたんで、これはシラタマか?と注目してみたのですが、どーもホンベラにクリーニングしてもらいたくて集まってるだけみたいです。ホンベラが泳いでる周りに集まってはヒレを広げては黒くなっていました。よく見るとシラコダイのお肌のには、タカノハジラミみたいなムシが動き回ってるし。
でも、ホンベラ達は産卵準備に大忙しの様子、シラコダイのことなど全く無視なのです。それでもしつこくクリーニングを迫るシラコダイ、、、不憫です~。(;_;
僕も痒さが苦手で、蚊に食われた時キンカンが無いと発狂しますんで、痒さでイッパイイッパイになってるシラコダイ達を見てると、人事(人ぢゃ無いけど)とは思えません。
(2006-08 IOP -16m)
伊豆の岩礁ではフツーにいますが、1.5番@IOPには特にたくさんいる気がします。
★☆☆☆☆:伊豆で周年会える普通種です。
コイツは温帯に適応したチョウチョウウオで、このシックな体色も温帯の地味な海底でも目立たないための適応なのでしょう。ただでさえチョウチョウウオはダイバーの間では人気が今一つなのに、この色合いで珍しくもないシラコダイが、ダイバーの話題の中心に上ることはほとんどありません。
でも、大瀬崎でマンボウがたくさん出現してフィーバーしてたとき、マンボウはシラコダイにクリーニングされたくて大瀬の外海に集まっていたとゆー説があります。つまり、マンボウを呼び込んだのはシラコダイだったというわけ。
またある時は、岩陰に隠れてしまったフタホシキツネベラを追いかけて場所を教えてくれたりもしました。それだけ聞くと猟犬みたいだけど、シラコダイは単にフタホシキツネベラにクリーニングされたかっただけだから、トリュフ堀のブタみたいなものか。。。(^^
ときどき、クラゲを突ついてボロボロにしてしまったりするけど、大事な大事な脇役なのです。
(2013-06 IOP(伊豆海洋公園) -19m)