Izuzuki Diver

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コガネキュウセン

Halichoeres chrysus

解説

コガネキュウセン海洋性熱帯魚には黄色いヤツが多いけど、コイツの黄色はかなり完成度の高い、美しい黄色です。こんなに派手じゃ補食者のターゲットになりやすくて大変だろうとも思えるんだけど、意外にも南の海ではかなり繁栄してるサカナです。じゃあ、色濃い伊豆の海に流されたヤツはどうなんだろうと考えてみたけど、伊豆でコガネキュウセンが目立ち始める丁度同じ頃、岩陰には鮮やかな黄色を放つコガネスズメダイのチビが増えてくる時期でもあったのです。伊豆にコガネスズメダイがいなかったら、コガネキュウセンの寿命はもっと短いかもしれませんね。
(2017-01 大瀬崎 -12m)

コガネキュウセン1cm前後のチビッコには、ムナテンベラカノコベラのチビッコにも出るようなスジが入っています。
このサイズ限定の美しさですね。
(2020-09 大瀬崎 -10m)

コガネキュウセン「今週の〇〇~!! 第744回 なんとなく想定外(2023-04-11)」より
2023年の春も多くの死滅しなかった回遊魚に会うことができます。定番の死滅回遊魚だったコガネキュウセンも複数の越冬個体がいます。繁殖まで行くにはまだ一山超える必要がありますが、なんとなく自分の中ではコガネキュウセンが越冬することは想像できていなかったので楽しみ。
(2023-04 大瀬崎 -15m)

コガネキュウセン2023年に越冬したコガネキュウセンですが、その後も姿を消すこともなくすくすくと成長してくれて、ついに顔に模様が浮かんできました。
これはオスになったと言っていいのかな? 近くにもう1匹いたので、産むと言っていいのかな?
(2023-08 大瀬崎 -20m)

お勧め Watching Point

例年、秋の伊豆に流れてきます。

レア度

★★☆☆☆:季節や環境を選べば出会える可能性大!