Izuzuki Diver

伊豆のサカナ図鑑 > ハナダイ > ケラマハナダイ

ケラマハナダイ

Pseudanthias hypselosoma

解説

ケラマハナダイ沖縄の慶良間諸島にちなんだ南国フレーバー溢れるハナダイですが、大瀬崎では2011年から連続で越冬しています。でも、オスらしい体色のオスに出会えたのは2013年になってからでした。ちゃんと個体識別できていないので憶測ですが、フタイロハナゴイカシワハナダイが多分1冬越しただけで♂になっているのに、ケラマハナダイは♂らしい♂になったのは多分2冬越したヤツです。アカオビハナダイに抑制されてたんだろーなーって思うんだけど、それならアカオビハナダイとのハイブリッド産卵なんてしてたりして?ってことは、ケラマハナダイとアカオビハナダイのハイブリッド、すなわちケラオビハナダイが現れちゃうのだろうか???あっ、でも、♂にならないとケラオビハナダイだってわからないゾきっと、、、ってことはまた2年待つの~??(--;;)
(2019-12 大瀬崎 -16m)

ケラマハナダイ「今週の〇〇~!! 第117回 南国大瀬の南国なサカナたち(2002-10-16)」より
コイツも友人に教えてもらったんだけど、尾ビレの赤い部分が上下キッチリ繋がってて、確かにケラマハナダイですね。コイツを見ちゃうとこれまでケラマハナダイの子だと思ってたヤツラが「やっぱ、アカオビハナダイだったのかな~?」となってしまいます。まぁ、どっちでもカワイイから良いんだけど。。。
(2002-10 大瀬崎 -13m)

慶良間で撮影したケラマハナダイyg伊豆に流れてくるこの手のサカナは概ねアカオビハナダイなのか?実は浅場にいるヤツラは殆どケラマハナダイだったりして??なんて考えながらウロコの数を数えたりしてたらワケがわからなくなって来たので、慶良間で撮影したケラマハナダイygをリファレンスとして掲載します。
(2006-04 慶良間 -25m)

魚類検索によると、臀ビレ前端から側線にかけてのウロコの数が、ケラマハナダイは18~19でアカオビハナダイは16~17ってことなので、見分けられそうだと思ったのですが、コイツも16に見えます。おやっ??

状況的にはケラマハナダイ「今週の〇〇~!! 第456回 状況的にはケラマ(2012-02-21)」より
アカオビハナダイが数匹固まってる場所のすぐ隣にいた、行動も色味も違うハナダイがコイツです。状況的には絶対にケラマハナダイなんだけど、臀ビレ前端から側線にかけてのウロコを数えると、結果は魚類検索でアカオビハナダイのウロコ数と言われる16枚。。。結局のところ写真で見分けようと思ったら、色が一番有効な識別ポイントなのでしょうか?
(2012-02 大瀬崎 -20m)

ケラマハナダイyg「今週の〇〇~!! 第458回 やっぱり16枚でもイイのかな?(2012-03-15)」より
友人がお昼にその日の午前中に撮影した映像を見せてくれたのですが、そこにケラマハナダイっぽいサカナが写っていたので、行ってみました。
その場所は、恐らく僕が大瀬崎で潜り始めるよりずっと前からアカオビハナダイの群がりがある場所で、ここにケラマハナダイがいるなら直接アカオビハナダイと比較できるんじゃないかと考えたのですが、、、あれ?ここにいる5~6匹のチビッコ達は全部ケラマハナダイに見える・・・!?って事は、コイツラみんなケラマハナダイに見えるけど実はアカオビハナダイなのか???などとと混乱していると、アカオビハナダイのチビッコが目の端に留まりました。なんだかコイツラのほうが、神経質にゴロタの間を出たり入ったりしてて隅っこに追いやられてるイメージです。
ここにいるケラマハナダイのチビッコたち、サイズは4cm前後、アカオビハナダイと比べると背中は黄色いし、体高が高くて鳩胸だし、パッと見の印象がかなり違います。もちろんUK(Uroko Kazoe)してみました。が、臀ビレから側線にかけてのウロコの数は全員16枚。。。ウーン、やっぱり16枚でもイイんじゃないだろうか?
(2012-03 大瀬崎 -20m)

ケラマハナダイ産卵「今週の〇〇~!! 第475回 女の敵?(2012-10-08)」より
友人が先週ケラマハナダイの産卵のような行動を撮影した場所に行ってみたら、やってました。でも、友人の映像と同じく白濁は見えなかったので、擬似産卵だと思っていたのですが、家に帰って画像を見ると卵らしきものが映っていました。どうやら産卵はしているみたいだけど、♂(?)はやっぱり放精していないようです。この♂、♀にディスプレイしているときに尾ビレが赤くなる以外平常時♀と一緒、恐らく♂として成熟してないんじゃないだろか?♀を♀のまま囲っておくために♂のフリして産卵させてるのだろうか?女の敵ですね。
(2012-10 大瀬崎 -18m)

ケラマハナダイの未成熟な♂♀に産卵させておきながら放精しなかったんじゃないか?と女の敵疑惑をかけられてる、恐らく未成熟な♂。尾ビレが赤いこと以外は♀との明確な違いが見つかりません。
(2012-10 大瀬崎 -18m)

岬の先端で出会ったケラマハナダイの♂「今週の〇〇~!! 第495回 アカオビの支配から逃れろ!(2013-07-05)」より
去年は全くノーマークのところで行われていたケラマハナダイの産卵(っぽい行動)。今年は継続観察してた岬の先端@大瀬崎でも見れました。コイツが♂なのですが、背ビレの赤い点もハッキリせず、あまり♂らしくない。 この先継続観察してたら♂らしい♂になってくれるといいなぁ。ちなみにこのケラマハナダイがいた根のもう少し深い方ではアカオビハナダイの♂が♀にディスプレイしていましたが、相手がケラマハナダイの♀でも、お構いなしに激しくディスプレイしていました。これを見てると、やっぱりケラマハナダイが♂になるにはアカオビハナダイの支配から逃れないと無理っぽいと思います。
(2013-06 大瀬崎 -15m)

アカオビハナダイの♂にディスプレイするケラマハナダイ♂2013年は相当数のケラマハナダイがオトナになっています。数個体が♂になって繁殖もしています。こーなると♂の色々な体色も楽しめるようになります。これはアカオビハナダイの♂に対して体側誇示をしているところ。
(2013-10 大瀬崎 -18m)

ケラマハナダイ産卵「今週の〇〇~!! 第501回 本気色(2013-09-28)」より
この日はケラマハナダイの産卵を狙って夕潜りしました。♂は、本気モードの色を出しながらジグザグ泳ぎで♀を誘って、10分ほどの間に数匹の♀を産卵させました。この本気の婚姻色が見たかったのです。大瀬崎で、ケラマハナダイが♂らしい♂になるには2回越冬する必要がありそうなので、次にこんな光景が見られるのはいったい何年度になることやら。。。逆にケラマハナダイがコンスタントに越冬するようになって、毎年見られちゃってもコワいのですが。。。(^^;;
(2013-09 大瀬崎 -11m)

ケラマハナダイの巻き付きケラマハナダイの産卵シーン。なかなか♂がこちらを向いてる写真が撮れません。でも、よく見るともあっと卵っぽいものが写ってるからいっか。
(2013-10 大瀬崎 -12m)

ケラマハナダイ♂2013年に比べると個体数は激減したけど、2014年も越冬した♂に出会うことが出来ました。
12月のテンションが低い時期だったせいか、中途半端な体色でしたが、おかげで、ケラマハナダイ♂の特徴である扇形の尾びれが、実は扇形に見えるように模様があるだけで、ぜんぜん扇形ではなかったってことがよくわかります。(^^)
(2013-12 大瀬崎 -16m)

ケラマハナダイyg大瀬崎ではケラマハナダイが、2012年から2017年現在まで毎年越冬してくれるのはウレシイんだけど、高齢化が社会問題になっていました。
でも、今年(2017年)は待望の若いオナゴが供給されました~!!
無事に成熟して、来年には産卵してほしい!!
(2017-11 大瀬崎 -12m)

「今週の〇〇~!! 第614回 なんだかんだで今年はイイ(2018-10-25)」より
ケラマハナダイの産卵夏ぐらいに一度群を見失って、あーもうケラマハナダイの連続繁殖記録は打ち止めかな〜?なんて思ってたのがウソみたい。結局、メスの数が凄いことになってて、オスも2匹と多すぎず、時間内にやってくれれば、一番見やすいパターンになりました。
巻き付く瞬間に2匹がこっちを向く絵をイメージしてますが、なかなかそううまくは行きませんね。
(2018-10 大瀬崎 -20m)

ケラマハナダイのオス(婚姻色)2018年に産卵を見たときの、最終段階のジグザグオスです。背中は必ず白くなるわけではないのですね〜。
(2018-10 大瀬崎 -20m)

ケラマハナダイのメス(婚姻色?)2018年に産卵を見たときのメスです。
この場所はケラマハナダイによく似たアカオビハナダイも同じ場所で群れてるんだけど、この時間帯ではハッキリ区別がつきます。
写真に撮っちゃうとわかりにくいのですが、メスのヒレは肉眼では赤く縁取られているように見えるのです。
ハナダイのオスは別種であっても構わず求愛しちゃうアホが多いけど、この体色のためか、この時間ではケラマハナダイのオスが別の種類のメスのちょっかい出すことはありませんでした。
よくできていますね。
(2018-10 大瀬崎 -20m)

ケラマハナダイのデカいオス先端@大瀬崎ではすっかり普通種として定着した感がある2024年あたりでは、湾内にもオスを見かけることが多くなってきました。気づいたら、こんな巨大な個体も。。。これなら、サイズ的にはアカオビハナダイにも引けをとりませんね。
(2024-05 大瀬崎 -12m)

お勧め Watching Point

2012年以降、大瀬崎では毎年越冬した成魚を観察することができます。

レア度

★☆☆☆☆:伊豆で周年会える普通種です。