Izuzuki Diver

伊豆のサカナ図鑑 > ギンポ > キビレヘビギンポ

キビレヘビギンポ

Enneapterygius senoui

解説

キビレヘビギンポの♂僕がサカナオタクの道を進むきっかけになったのがコイツとの出会いです。当時コイツは新種になる前の未記載種で、まだ名前も無かったのですが、そんな世に知られていないサカナが手を着いたところにいるってことに、フィッシュウォッチングの面白さを感じてしまったのです。
(2007-07 IOP(伊豆海洋公園) -6m)

怒りんぼ初めて出会ったコイツは、とにかく怒りんぼなヤツでした。指を近づけると怒りの模様を顔に出して、胸(?)を反るようなポーズをします。きっと威嚇なのでしょう。そして更に指を近づけると、ものすごい勢いで指に噛みついて、すかさず同じ場所に戻るのです。でも、体長2~3cmしかないちっちゃな魚に噛み付かれてもダイバーには痛くも痒くもありません。面白がって、皆で指を近づけてからかっちゃいました。(^^;;
そんなに怒って、卵でも守ってたのでしょうか?最初に出会ってから、1ヶ月ぐらいは同じ所にいたのですが、いなくなっちゃいました。無事に卵が孵ったかな?
(1999-11 IOP -8m)

「今週の〇〇~!! 第3回 尻ビレの黄色いヘビギンポ(2000-07-08)」より
キビレヘビギンポ去年一匹見つけて喜んでたヘビギンポの仲間を今年も見つけました。ヤッターと思ってたら、2本目には4匹見つけてしまった。な~んだ、結構たくさんいることがわかって拍子抜け。。。
オクリダシから潜降岩近辺の岩の裏側のカイメンが付いてるような場所を探してみてね。
(2000-07 IOP -7m)

キビレヘビギンポとびます初めて会った怒りんぼのヘビギンポがいなくなってから9ヶ月が経過した夏の日、、、なんと、復活してました。(^-^)/
全く同じ場所で、全く同じように怒りんぼでした。最近はこの種類のヘビギンポを結構見つけられるようになってるけど、怒りんぼなのはこいつだけ。絶対に同じヤツです。また会えるなんて思っても見なかったから、嬉しいヨ~。
ちなみに、写真はバディの軍手に噛み付こうとして飛び上がってるところです。(^-^;;

キビレヘビギンポ婚姻色伊豆大島帰りの友人から自慢げに見せられたビデオには、婚姻色バリバリのヤツが写っていた。なんてキレイなんでしょう!!そのビデオを見てから苦節3週間、たいした苦節ではないけど、やっとIOPでも見れました。バンザーイ!!
ところで、ヘビギンポが真っ黒くなるのは、どうも完全な婚姻色ではないようデス。興奮色ではないかと言うこと。。。確かにこいつは近くにいたノーマルヘビギンポにちょっかいを出されたときに一番黒くなったなぁ。。。あっ、でも、上の写真の怒りんぼ君は、別に黒くなんないし。。。<(?_?)>
(2007-08 IOP -6m) 写真を入れ替えました。

キビレヘビギンポの威嚇繁殖期のオスは産卵場所をめぐって激しくケンカしている姿をよく見かけます。ケンカ中相手を威嚇するときは、尾を立てた名古屋の鯱ほこのような格好で、尾をニョロニョロするディスプレイが見られます。黄色い臀ビレを相手に見せ付けているのでしょうか?
(2017-07 IOP -5m)

キビレヘビギンポyg10月頃になるとちっちゃくってカワイイ子供達をたくさん見かけます。特にミドリイシやカイメンの上にたくさん集まっては、お気に入りの場所を争ってケンカしてます。でも、大人のケンカみたいに威嚇しあったりしないで、ただ突つき合ってじゃれ合ってるような感じでした。

「今週の〇〇~!! 第104回 やっと、やっと!!(2002-07-08)」より
キビレヘビギンポの産卵やっと、やっと!!見ることができました。コイツの産卵。(^^
先週あたりから、岩陰で卵を守ってるっぽい♂の姿をチラホラと見かけるようになったから、そろそろ産卵が始まったんだなぁとは思ってたけど、見るのは半分あきらめていました。と言うのも、一昨年と去年はこのサカナがたくさんいたにもかかわらず、一度も産卵は見られず。。。早朝に潜らないと産卵は見れないんだろうなぁとの結論に達していたのです。
どーやら、お寝坊なヤツがいたみたい。(^^
しかし、この思い入れ無くして見ると、ただの淡白なヘビギンポの産卵でしかないなぁ。。。(^^;;
(2002-07 IOP -5m)

産卵の動画です。
(2002-07 IOP -5m)

キビレヘビギンポの産卵スチールでも産卵シーンを撮りなおしてみました。(^^
(2002-08 IOP -6m)

キビレヘビギンポ興奮色なりかけ興奮色が出かかった♂。興奮色が出かかったヤツは全身が暗色に見えるけど、よく見ると黒い色素胞(?)の大きさで色を変えてるのがわかります。印刷のとき、スクリーンの大きさで色の濃さを調整するのと同じですね。
(2012-07 IOP -8m)

お勧め Watching Point

IOPのエントリ口周辺、岩の下のほうのカイメンがベットリ付いてるような場所にいます。IOPにはたくさんいます。

レア度

★★☆☆☆:季節や環境を選べば出会える可能性大!