Izuzuki Diver

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ヘビギンポ

Enneapterygius etheostomus

解説

ヘビギンポnup今から何年も前のことになりますが、僕がOWの講習を受けてたのは初夏の伊豆でした。
浅場で他の人がマスククリアとかやってる時、僕は自分が手をついている岩の上でウロウロしてる、小さくて黒いサカナがすっごく気になっていました。
そのサカナは婚姻色を出したヘビギンポなのですが、そのときは黒くて白いバンド模様が入っているハゼと覚えてしまったので、講習から帰ってきた後図鑑で調べてみた結果、「オドリハゼだ!」という結論に達しました。
いやっ、今思えばぜんぜん違うんですけどね。オドリハゼの写真は砂地の穴からテッポウエビと一緒に顔出してるし。。。
でも、当時の自分は、岩とかに引っ付いて泳いでない魚は全部ハゼだと思ってたし、当時の図鑑にはヘビギンポの婚姻色が載ってなかったから、こんなモンかも。。。
(2022-05 大瀬崎 -1m)

ヘビギンポ(季節外れの産卵)「今週の〇〇~!! 第123回 何で今頃?(2002-12-03)」より
ヘビギンポと言えば夏に産卵するんじゃなかったの?何で今ごろやってるの?しかも、♂がなんかやたらと小さくないかい?
今年は水温が高かったから、今年生まれのチビが繁殖できるくらいに育っちゃったってことでしょうか?
にしても、夏に縄張りを持ってブイブイ言わせてた♂達はどこに消えたのでしょうか?
このペアを見てると、ヘビギンポの繁殖期って♂の都合で実は決まってて、繁殖可能な♂さえいれば、♀は意外といつまでも繁殖できるんじゃないかと思えてきてしまいます。

ヘビギンポの求愛「今週の〇〇~!! 第149回 即決(2003-06-02)」より
水温が温まってくると浅場のあちらこちらでヘビギンポが産卵している姿を見ることができますが、求愛をちゃんと見たのは初めてでした。
黒く婚姻色を出した♂が縄張りを守ってるところに♀が近づいてきたかと思うと、♂は気が狂ったように8の字ステップを踊りだしました。どーも、この求愛に♀はイチコロだったようで、すぐに産卵が始まってしまい、ショータイムはあっという間に終わってしまったのです。
こんなにあっさり口説かれちゃうんじゃ、なかなか求愛の場面に遭遇できないわけだ。。。

素敵なヘビギンポの求愛はこちらから~→ (1,021KB)

ミヤケヘビギンポyg?「今週の〇〇~!! 第170回 ずるいぞ黄金崎っ!!(2003-11-25)」より
画像が酷いから断定できないけど、きっと誰もミヤケヘビじゃないと断定もできないでしょう。だから(?)きっとミヤケヘビギンポでしょう。もー、ヤケクソ。
(2003-11 黄金崎 -3m)

でも、やっぱりフツーのヘビギンポかなぁ?って事で、ページを移動しました。

緑のヘビギンポ緑藻の草原にいたヘビギンポはやはり緑っぽい色になっています。
(2005-10 大瀬崎 -2m)

ヘビギンポの卵ネットに卵の写真がアップしていたのに衝撃を受けて、僕も探してみました。♂のいるあたりにライトを当ててみると、目の出てる卵は案外簡単に見つけられるんですね。ってこの写真からわかるでしょうか?
(2006-07 IOP -5m)

ヘビギンポ「今週の〇〇~!! 第565回 実は季節外れてない?(2016-10-22)」より
週末の大瀬崎で婚姻色を出して縄張りを守るヘビギンポに出会いました。伊豆のヘビギンポの繁殖期は夏で、例年ならとっくに終わってるので、こんな時期に婚姻色のヘビギンポは珍しいです。しかも、体長は3cmの小っちゃいが2匹。
今年生まれのヤツがもう繁殖を行っているのでしょうか?
それとも、繁殖なんてしてないけど、2匹で縄張り守りごっこしているだけなのでしょうか?
あるいは、別種?いわゆる八丈版ヘビギンポってヤツだったりして?
またまたモーソーしてしまいます。
(2016-10 大瀬崎 -5m)

・・・なんてFaceBookに上げたら、八丈島レグルスダイビングの加藤さんに、八丈版ヘビギンポの特徴を教えていただきました。
「外見では見分けがつかないけど明らかに小さい」
「八丈島では秋に水温が下がってから繁殖期に入る(春と秋に二回繁殖期がある)」
ってことで、八丈版ヘビギンポと言われるヘビギンポである可能性が高いんでないの~?

ヘビギンポの卵10月なのに婚姻色を出してる個体の近くにメスは見当たらなかったけど、足元(ヒレ元?)を拡大して見ると、卵らしきものが写っています。
繁殖してるんじゃないの~?
(2016-10 大瀬崎 -5m)

真っ黒くなったハチヘビ10月なのに婚姻色を出してた個体は1匹だけではありませんでした。こちらは、同じ岩で真っ黒になってた別の個体です。ヒレが結構ボロボロなので、本気で縄張りを守ってるみたいです。
(2016-10 大瀬崎 -5m)

産卵中のメス産卵中のメスです。
よ~~~~く見ると、お腹から輸卵管が出して、粘着性の卵を岩肌にこすりつけるように産卵します。
(2017-07 大瀬崎 -3m)

ヘビギンポヘビギンポの仲間は種類を見分けるのが難しい。繁殖期以外はほとんど見た目には違いがないんです。さらに、住む場所によって同じ種類でもいろんな色のヤツがいたり。。。やっぱり地道に写真を撮って、少しずつ解明してゆくしかないみたいです。
(2020-11 大瀬崎 -1m)

ヒレの赤いヘビギンポコイツとは、エギジット間際、フィンを脱いだ後で目があってしまいました。
ミョーに背ビレが赤いのが気になって、これはヤバいヤツかもしれないと思って、フィンを股に挟みながら浮いた状態で無理やり撮影しました。・・・が、やっぱりただのヘビギンポかな?
まぁ、いいんです。こーゆー積み重ねが大事なんです。(^^;)
(2021-03 大瀬崎 -0m)

ヘビギンポ産卵2022年にはじめて認識したけど、もう最近は5月上旬にはバリバリ産卵しています。
自分的には、ヘビギンポの産卵は「夏っ!」ってイメージだったのに、早過ぎませんか?
いやっ、最近の伊豆の5月はもう夏なのかも。(^^;)
(2024-05 大瀬崎 -1m)

八丈版ヘビギンポの産卵「今週の〇〇~!! 第567回 今年の11月はちょっと違う(2016-11-19)」より
11月だと言うのにヘビギンポが産卵中~!
この場所以外にも近くの岩では、卵保護中のオスも多くいます。
こんな時期に産卵してるのを見るのは初めてです。
今年は幼魚が早くから流れ着いて、今年生まれのヘビギンポが産卵してる特異な年なのか?
それとも、やっぱり八丈版ヘビギンポ(別種)なのかしら?
(2016-11 大瀬崎 -5m)

お勧め Watching Point

伊豆の岩礁の浅場にはどこにでもいますよ。

レア度

★☆☆☆☆:伊豆で周年会える普通種です。