Izuzuki Diver

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ツマリテングハギ

Naso brevirostris

解説

ツマリテングハギ魚っちゃーさんに乗せられて(汗)、2004年の死滅回遊魚シーズンはテングハギの仲間の幼魚を追ってみました。今までこの仲間は図鑑を見てもわからないし、学者さんに聞いてもわからない厄介な仲間だと思ってたんですが、実際に海の中で観察してる印象を頼りに追いかけると、それなりの特徴があるように思えてきました。
コイツは、尾ビレの付け根と尾ビレの端が白くなっていてヒメテングハギっぽいけど、口が尖ってなくてヒメテングハギっぽくないってことから消去法でツマリテングハギじゃないかな~と思った次第です。
レジャーダイバーがオトナとコドモを結びつけるためには、1匹のサカナの成長を観察するのが手っ取り早いのですが、コイツラは同じ場所にじっとしててくれないから難しい。こーなったら、たくさん写真を撮って繋げてゆくしかないと思うのですが、うーん、まだまだ時間がかかりそうですね。(^^
(2004-11 IOP(伊豆海洋公園) -40m)

4cmほどにチビッコ4cmほどに育った幼魚です。このくらいのサイズになると、尾ビレの付け根が白、真ん中が黒、縁に近い部分が白というツマリテングハギの特徴がハッキリ見て取れます。ただ、文書で書いちゃうとヒメテングハギとの違いがわかりにくいですが、ヒメテングハギはもっと尾ビレの縁が明確に白いのです。
(2013-11 大瀬崎 -31m)

浅場で出会ったツマリテングハギygやけに浅い水深で出会いました。こんな水深で出会ってしまうと、IOPの-40mで初めて出会ったヤツと同じ種類か不安になってしまいますが、うーん、色味意外は一緒ですかねー。こりゃひょっとして成長が追えるかな?と思いましたが、2週間後にはあっさりいなくなっていたのが、ツマリテングハギらしいところです。
(2012-09 大瀬崎 -2m)

ツマリテングハギygヒメテングハギと一緒に泳いでいました。
よく混同されるヤツラですが、並んでると違いが一目瞭然ですね。
(2015-12 大瀬崎 -2m)

お勧め Watching Point

なだらかな斜面にいましたが、そーゆー場所を好むのかはちょっと不明です。

レア度

★★★☆☆:出会えるとちょっと嬉しい!