Izuzuki Diver

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ボロカサゴ

Rhinopias frondosa

解説

ボロカサゴ身体中の皮弁が発達してボロ切れをまとったような、サカナっぽくない姿がダイバーに人気のサカナです。うまいこと周りの環境に合わせた色をしていることが多いのですが、たまにド紫のヤツが現れたりして、そんなヤツはさらに大人気になります。
ところで、見つけにくいってこともあるけど、ボロカサゴは現れると話題になるようなレアなサカナです。そんなヤツラが、ちゃんとどこかで雌雄出会って繁殖しているってのが不思議ですね。いつか産卵なども狙ってみたいものです。
(2021-03 大瀬崎 -22m)

ボロカサゴyg1999年の年末、IOPに潜りに行ったとき、ガイドをお願いしたダイビングサービは異様なフンイキに包まれていました。
3日前にオーナーが、ボロカサゴの幼魚らしきサカナを見たというのが事の発端らしい。
翌日スタッフの一人がカメラを持ってそのボロカサゴを写真に収めてきたそーな。
ところが、写真に写ってたのは、なんとオニカサゴだった!
そして、しばらくそのボロカサゴは行方不明だったらしい・・・。ところが、僕がIOPに行ったその日、「やっぱりいるらしい」という情報が入り、みんなで行くことになりました。
探すこと10分ぐらい、、、見つかりました!!
僕は最初に写真を撮らせてもらったんだけど、5~6人の殺気のこもった排気音が背後で激しく鳴っている状況では、じっくり写真を撮ることはできませんでした。(汗)
ちなみに当時、ボロカサゴの幼魚はコイツがIOPでは初記録らしく、生態写真に至っては全く無いそうです。図鑑に載ってる幼魚の写真は水槽写真なのだそうです。
次の日もこのボロカサゴの写真を撮りに行ったんだけど、水中写真家の吉野雄輔氏と一緒にカメラを向けることになってしまった。。。。その写真はダイバー誌に掲載されてましたが、同じ時に同じ被写体を撮っていながら、なんでこんなに出来が違うんだろう。。。。(T_T)
(1999-12 IOP -21m)

オトナのボロカサゴ「今週の〇〇~!! 第145回 大瀬崎の熱い夜(2000-05-13)」より
多分今の湾内@大瀬崎で1番人気なコイツ。わざわざ夜に見に行かなくても、、、って気もしますが、昼間はIOPで潜ってたからしょうがない。(笑)
でも、かえって夜の方が人がいなくてラッキーだったかも。。。
(2000-05 大瀬崎 -20m)

茶色のボロカサゴ浅場に現れた個体です。
浅場だからか、ゴミっぽいジミな色彩ですが、もしゃもしゃ感はステキ。
(2019-09 大瀬崎 -2m)

ボロカサゴyg着底間も無いと思われるスケルトンなボロカサゴの幼魚と思われるサカナです。
話題になっていたので、会いに行ってみたら、出物が多くダイバーに人気のエリアで、ゴロタのてっぺんに陣取っていて、フィンで蹴ってくだいさと言わんばかりのポジショニングでした。
強心臓というか、世間知らずというか、、、でも、会えて良かったです。。。。
(2023-08 大瀬崎 -16m)

お勧め Watching Point

IOPではほとんど聞きませんが、大瀬崎ではコンスタントに現れるようですね。

レア度

★★★★☆:なかなか出会えないと思います。ラッキー!