Rhinopias frondosa
1999年の年末、IOPに潜りに行ったとき、ガイドをお願いしたダイビングサービは異様なフンイキに包まれていました。
3日前にオーナーが、ボロカサゴの幼魚らしきサカナを見たというのが事の発端らしい。
翌日スタッフの一人がカメラを持ってそのボロカサゴを写真に収めてきたそーな。
ところが、写真に写ってたのは、なんとオニカサゴだった!
そして、しばらくそのボロカサゴは行方不明だったらしい・・・。ところが、僕がIOPに行ったその日、「やっぱりいるらしい」という情報が入り、みんなで行くことになりました。
探すこと10分ぐらい、、、見つかりました!!
僕は最初に写真を撮らせてもらったんだけど、5~6人の殺気のこもった排気音が背後で激しく鳴っている状況では、じっくり写真を撮ることはできませんでした。(汗)
ちなみに当時、ボロカサゴの幼魚はコイツがIOPでは初記録らしく、生態写真に至っては全く無いそうです。図鑑に載ってる幼魚の写真は水槽写真なのだそうです。
次の日もこのボロカサゴの写真を撮りに行ったんだけど、水中写真家の吉野雄輔氏と一緒にカメラを向けることになってしまった。。。。その写真はダイバー誌に掲載されてましたが、同じ時に同じ被写体を撮っていながら、なんでこんなに出来が違うんだろう。。。。(T_T)
(1999-12 IOP -21m)
IOPではほとんど聞きませんが、大瀬崎ではコンスタントに現れるようですね。
★★★★☆:なかなか出会えないと思います。ラッキー!
身体中の皮弁が発達してボロ切れをまとったような、サカナっぽくない姿がダイバーに人気のサカナです。うまいこと周りの環境に合わせた色をしていることが多いのですが、たまにド紫のヤツが現れたりして、そんなヤツはさらに大人気になります。
ところで、見つけにくいってこともあるけど、ボロカサゴは現れると話題になるようなレアなサカナです。そんなヤツラが、ちゃんとどこかで雌雄出会って繁殖しているってのが不思議ですね。いつか産卵なども狙ってみたいものです。
(2021-03 大瀬崎 -22m)