Parupeneus ciliatus
2001年冬のIOPは水温が12℃まで下がりました。ほとんどのヤツが越冬するんじゃないかと思われるホウライヒメジもこの通りです。
しかし、冬の間ってサカナの数は激減するんだけど、死体というのは殆ど見ません。岩陰などでひっそりと死んでしまって、すぐにエビやカニによって解体されるって事なんだろうか?
そもそも、何が直接の原因で死んじゃうんだろう?
低水温で体が機能しなくなるのか?低水温で動きが鈍くなったところを補食者に狙われるのか?低水温で体調を崩したところで病気になるのか?どうでも良い事かも知れないけど、こんな事を考えてみるのも楽しかったりして。
(2001-02 IOP -6m)
オキナヒメジとの違いが尾ビレ付け根の黒い斑紋と言いながら、その黒い斑紋が無いヤツもいます。で、これはホウライヒメジじゃないの~?ってことになってるようですが、何で???
まぁ、きっと誰かが調べたんでしょうけど。。。
2004-09 IOP -5m
「今週の〇〇~!! 第218回 赤沢ヒメジ幼稚園(2004-11-01)」より
もう10月も終わりだけど、ヒメジの子供たちは次々と伊豆の海底に着底中です。でも、もう伊豆の海は水温がガクっと下がる時期に来ているから、コイツラが春を迎えるのは難しいのでしょうね。
えーと、尾ビレ付け根の黒い"・"はハッキリと鞍かけ状になってないですが、うっすらと背中を回り込んでるように見えなくもないんで、多分ホウライヒメジの子供たちなんでしょうね。とにかくこんな中途半端なヤツラが多いんです。(^^;;
(2004-10 赤沢 -7m)
「今週の〇〇~!! 第544回 ホウライヒメジの産卵(2015-08-09)」より
午後のやや遅い時間(16時前)に外海にエントリーしたら、ホウライヒメジのオスが縄張りを巡回していました。これを見て、前の年に同じ場所で、オスがメスに髭をコチョコチョしながら上昇してゆく姿を思い出したので、産卵を狙ってみたら立ち会うことができました。こんな出来過ぎなシチュエーションはそうそうありません。(笑)
その産卵の様子です。
巡回オスの動きをしばらく追ってると、どこからともなく現れたお腹パンパンのメスがやってきて、求愛が始まりました。
岩陰に入ったメスに向かって、激しくディスプレイする♂姿に本気を感じます。
少しして、岩陰から出てきたメスは、オスにリードされるようにフワフワと中層に上昇を始め、オスはメスのお腹を髭でチョロチョロ刺激したりして、ちょっとヤラしい感じです。(笑)
でも、僕の存在が気になるのか、産みたて卵を狙って付きまとうメジナが気になってたのか、途中で水底に戻ってしまいます。
こんなことを2~3回繰り返した後、どんどん上昇して行き、産卵に至ったようです。16:35でした。至ったようですと言うのは、水深-17mの海底から、恐らく-7mぐらいまで10mほど上昇していっちゃったので、-12mの中層で待機してた僕には追いきれませんでした。急浮上は体に悪いし。(^^;;
でも、メジナがパクパクしてたんで、産卵は行われたんだと思います。
(2015-08 大瀬崎 -10m)
伊豆ではたくさん見られますが、、、死滅回遊魚だったみたい。。。かも。
★☆☆☆☆:伊豆で周年会える普通種です。
ホウライヒメジは伊豆でもたくさん見かけるからジモチーなヤツかと思ってしまいがちだけど、デカいヤツに会ってしまうと、今まで見かけてたのは子供だったんだなということに気付いてしまいます。オトナのホウライヒメジはデカいです。
(2014-08 大瀬崎 -11m)