Scarus rubroviolaceus
「今週の〇〇~!! 第399回 ツりそうです(2009-01-14)」より
2008年の死滅回遊魚シーズン、岬の先端@大瀬崎にはヒブダイのチビッコやよく分からないブダイのチビッコがわんさかいて、減圧の友としてずいぶん写真を撮りましたが、なかなか思い通りに撮影できなかったのがコイツラです。ドライスーツのシーズンになって現れて、しかも棲んでる水深が1〜2m。。。足が浮かないように、身体を安定させて、かつ追い掛け回すなんてことをやってると、無用なところに力が入ってワケわからないところがツってしまいそうになります。
(2009-01 大瀬崎 -2m)
コイツはナガブダイのチビだよって話は以前から聞いていましたが、こんな風貌のアオブダイもいるんじゃないの?と個人的には引っかかるものがありました。
IOPには若魚~成魚ステージがたくさんいるのにチビは少なくて、たまに会えたと思ってもほとんどがこのタイプなのです。コイツがナガブダイってことになると、IOPではアオブダイのチビは超レア物ってことになってしまう。そんなこともあるんですね。
(2004-11 IOP -13m)
このステージでは顔が黄色いこと、ヒレまで続くハッキリしない横縞が入ること、2本の白い縦縞のうち背中側の縞が太いことがコイツの特徴だと思います。
以前はアオブダイの一種1としてましたが、いろいろな方に写真を見せていただいたり、ネットで話題になったりして、個人的にアオブダイじゃないことに納得できたので、ナガブダイという事にしました。明日は違うこと言ってるかもしれませんが。。。(汗)
赤っぽいボディに白い歯。ナガブダイのメスの特徴がかなり出始めている個体です。ボディはまだ赤って感じじゃなくて水中では目立たないけど、白い歯は結構目立ちます。
いいなぁ、白い歯。。。
(2024-10 大瀬崎 -3m)
・おでこから背ビレにかけてのウロコの数(背鰭前部鱗数)が6。
・ほっぺのウロコ(頬鱗)は3列。
・背ビレ、腹ビレ、臀ビレが赤くなる。
・鱗が黒っぽく縁取られる。
・体高が低い。
・上唇が突き出している。
・伊豆でも流れてくる個体数が多いから日本に多い種だろう。
ってことで、ナガブダイだと思います。
ブダイやベラの子供たちに混じってました。
★★☆☆☆:季節や環境を選べば出会える可能性大!
種類がよくわからないブダイ幼稚園のチビッコ達も、成長してくると少しずつ別の特徴が出て来ます。ウロコの縁が黒く縁取られるのは、メスの体色に繋がる特徴だと思います。
(2009-01 大瀬崎 -2m)