Izuzuki Diver

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オオモンカエルアンコウ

Antennarius commerson

解説

オオモンカエルアンコウカエルアンコウの仲間の中で幼魚のころのオオモンカエルアンコウは、比較的きれいな色をしててかわいらしいのですが、成長すると30cmぐらいの大きさになって、しかも体の表面がごつごついぼいぼになるのです。色も形もいろいろです。
伊豆で見られるオオモンカエルアンコウは、卵か稚魚のときに黒潮に乗って南の海から流されて来て、冬になると死んでしまう、いわゆる死滅回遊魚と言われていました。が、よくよく考えると90年代から越冬するヤツは時折見かけたので、ボーダーライン上のサカナだったのかもしれません。
2025年現在では、数年越冬して成魚になってると思しき個体に出会っても驚きはないですが。。。
(2025-01 大瀬崎 -15m)

オオモンカエルアンコウ2cmぐらいのチビッコです。
晩秋の海の中で鮮やかなオレンジ色を放って、温帯の地味な色の海底で浮きだって見えてました。
当時はまだオオモンカエルアンコウが死滅回遊魚という扱いだったので、写真を撮りながら「こいつももうすぐ訪れる冬には、冷たい水に耐えられなくなって死んでしまうんだな」と、若干切なく思っていました。
(1998-10 大瀬崎 -9m)

青いオオモンカエルアンコウこのうす紫色した若魚(?)は、1998年11月に岬の先端@大瀬崎で出会えました。
こいつを探して普段行かない方向に行ってみたら、なかなかきれいなところだった。牛に引かれて善光寺参りみたいなものです。
(1998-11 大瀬崎 -23m)

オオモンカエルアンコウyg腕力を鍛えてます。なわけないか。。。

オオモンカエルアンコウ(レモン)こいつは、'99年の年末から2の根@IOPの付け根にいました。伊豆の地味な海底にアンマッチなレモンイエローは、数メートル先から見つけられるほど。その目立ちすぎる風貌のせいで獲物が近づいてこないせいか、しょっちゅう大あくびをしてた。
(2000-01 IOP -13m)

色変わりするオオモンカエルアンコウカエルアンコウの仲間は自分が棲み付いた場所にあわせて自分の体色を変えることができるようです。コイツも初めて出会ったときは薄紫色のジュズエダカリナの上にオレンジ色で目立ってたんですが、1ヶ月経ってまた会いに行ってみると、すっかりジュズエダカリナと同じ色になっていました。
(上:2008-07 大瀬崎 -22m)
(下:2008-08 大瀬崎 -22m)

オオモンカエルアンコウ「今週の〇〇~!! 第651回 ポストコロナで会えるとイイな(2020-04-18)」より
3月の大瀬崎で1cmほどのオオモンカエルアンコウのチビッコに出会いました。
ネットではこのくらいのサイズの写真がよく出てるので、自分もしょっちゅう出会ってる気になってたけど、よく考えたらこのサイズに出会うのは初めてかも。(嬉)
それにしても、3月にこんなヤツが着底するなんて、やっぱり2019年〜2020年の伊豆は例年とは違う海って感じです。
2020年4月現在、新型コロナウィルスの感染拡大によって世界が大変なことになってるけど、この騒動が収まってまた潜れるようになったとき、またコイツの成長した姿に会えるとイイな。
(2020-03 大瀬崎 -10m)

オオモンカエルアンコウダイビングサービスのマップに白いオオモンカエルアンコウがいると書いてあったから立ち寄ってみました。
ホントに真っ白!!
確かにこーゆー色のカイメンあるよなぁと思うけど、コイツの周りには無いみたい。
いったいどうしてこんな真っ白になろうと思ったんだろう?
(2021-05 大瀬崎 -20m)

オオモンカエルアンコウまだソフトボールサイズだと思うけど、顔を上げたら目の前にいると、ギョっとします。こっちはまだデカいカエルアンコウには慣れてないんだけど、コイツも南の海にいるヤツみたいにバレーボール大まで育つのでしょうか?
何年くらいかかるのか、ちょっと興味あります。
(2024-04 大瀬崎 -10m)

お勧め Watching Point

幼魚は夏から初冬にかけて伊豆の各所で目撃されます。30cm級のデカいのも、伊豆の海で出会えるようになって来ました。

レア度

★★★☆☆:出会えるとちょっと嬉しい!