伊豆のサカナ図鑑 > アンコウ・カエルアンコウ > ベニカエルアンコウ
Antennarius nummifer
コイツは'97年に八幡野のビーチスポットにあるアジ根にず~っと居着いてた奴で、体全体の色が汚らしかったのでずっと写真を撮らなかったんですが、あるとき撮る物がなくて仕方なくカメラを向けると、あらららら、、、こんなカワイイ顔してたんだ。。。
(1997-09 八幡野 -11m)
こいつはでかかった!!そんで、きったない!!石灰藻がついた岩になりきってます。しかも、グレーのコケまでリアルに再現されています。
岩の隙間に入り込んでいたので手を出したら、「びゅん!」目にもとまらぬスピードで逃げて行きました。それまで、手のような胸鰭でのそのそと歩いてる姿くらいしか見たことなかったんで、びっくりしたー。魚類最速の瞬発力とは聞いていたけど、納得です。脅かしてゴメン。。。
濃いピンク色の奴もいます。あまり見かけないタイプですね。
IOPでイザリマスターと呼ばれている女の子に案内してもらったときに彼女が見つけたうちの1匹です。それにしてもイザリマスターはすごかった!!1Diveでなんと12匹のカエルアンコウを見つけてくれました。この記録はそう簡単には破れそうにありません。。。(^^;;
画像がちっちゃくってわかりづらいのですが、白地の体に赤い模様が細かく入っている奴で、これまたあまり見かけないタイプですね。やっぱりイザリマスターの女の子に案内してもらったときに見たうちの1匹です。いままで見たベニカエルアンコウの中で、抜群にきれいだったのに、写真がイマイチなのが悲しい。。。。(-~-)
エラを通った水は、肘(?)の付け根の噴出孔から出てきます。身の危険を感じたり、目の前をウマそうなサカナが通ると、このノズルを利用してバビューンと飛びます。
でも、その姿が見たいからっていぢめないでね。いなくなっちゃうから。
6月にはいると、お腹がパンパンの妊婦さんが現れます。こーゆーヤツを見つけたら近くを探してみると、近くに夫(ストーカーかも)がいるかもしれません。
このときの夫は、次の日には姿が見えなくなってました。フラれたのかな?
「今週の〇〇~!! 第167回 こんなとこにいたのね~!!(2003-11-07)」より
石をめくったら小さなカエルアンコウが出てきました。「石の下から出てきたんだからヒメヒラタカエルアンコウに違いない。」「ベニカエルアンコウみたいな色してるけどこんなヤツもいるに違いない。」そー思い込んで自分にしては珍しく何枚もシャッターを切りましたが、フィルムも終わりに近づいた頃、やっぱりベニカエルアンコウに見えるのが気になって正面顔をのぞき込んでみると、ヒメヒラタカエルアンコウにはあるまじき、ポッチャリ顔だったのです。(笑)
でもまぁ、僕は今までベニカエルアンコウのチビには会ったことがなくって、「チビはどこにいるんだろ?」ってのが前々からの疑問だったんで、こんなところにいたんだ~!!ってのがわかって、ちょこっと嬉しいかも。
(2003-11 IOP -8m)
あまり見ないタイプです。体型もなんだか細長い気もするし、お肌の質感もベニカエルアンコウっぽくない。別の種類かもと思ったりしてみるのですが、別の種類だという根拠も見つからない。。。
(2004-1 IOP -4m)
ウミウシを探してたら目が合っちゃいました。
今まで僕が出会ったベニカエルアンコウの中では最小、1.5cmほどのチビでした。しかも黄色でキレイ。(^^
(2005-03 IOP -17m)
コイツはエナガカエルアンコウかもしれませんが、今のところ確証はありません。
体長3cm程のチビで、しかも石の下に張り付いてて、しかも第2キョク(顔の上のツノ)が長いから「これは今度こそエナガカエルアンコウかも」と喜び勇んでネットや図鑑と見比べてみたけど、エナガカエルアンコウの長い"エ"は第1棘(エスカが付いてる竿の部分)のことで、これが第2棘より長いことが特徴らしいってことで、徹底的にベニカエルアンコウなのでした。そう言われてみると、ヒレの感じとかもやっぱりベニカエルアンコウだよね。
(2006-08 IOP -24m)
東伊豆の岩礁域では普通に見ることができます。海綿のそばや岩が張り出してるところを下から覗き上げると、見つけやすいです。
★★☆☆☆:季節や環境を選べば出会える可能性大!
魚ばなれした風貌でダイバーに人気のカエルアンコウの中で、東伊豆で最もポビュラーな存在は、このベニカエルアンコウでしょう。こいつは数はたくさんいるけどなかなかのカモフラージュ名人なので、慣れないと見つけ出すことができません。だいたい、垂直な岩肌に張り付いていたり、海綿に寄り添ってたりしますが、周りの色と同化してじっと動かないことが多いから、目に留まらないのです。でも、一度自分の目でこいつを見つけられるとウレシイですよー!病み付きになります。カエルアンコウ探しは宝捜しのように楽しいのです。
また、ベニカエルアンコウって言っても、赤いのだけじゃなくてピンク色のや黄色のや、、、いろんなのがいるんです。それも僕らダイバーの目を楽しませてくれます。
(2006-08IOP(伊豆海洋公園) -12m)