伊豆のウミウシ図鑑 > マツカサウミウシ > シロハナガサウミウシ
Tritoniopsis elegans
「今週の〇〇~!! 第406回 材料不足(2009-06-13)」より
コイツに出会ったときは、「おっ!初めて出会うヤツ。しかも、あまりであったことのないホクヨウウミウシ系じゃんか!!!」と若干テンションが上がりましたが、家で写真を元にあれでもないこれでもないとやってると、結局シロハナガサウミウシになってしまいました。以前ユビノウハナガサウミウシと呼んでたヤツとは、色が白い以外全然違うんじゃないのとも思えるのですが、1個体に出会っただけじゃ何一つ語れません。こんな感じで、ウミウシには分類がアヤシイ感じのヤツラがたくさんいて、そのヘンに想像力をかきたてられるのも楽しいのです。
(2009-05 大瀬崎 -23m)
ユビノウトサカに付いてることが多いけど、関係ないところにいることも多いです。残念ながらIOPでは出会えたことがありません。
★★★☆☆:出会えるとちょっと嬉しい!
ウミウシってのは、いつもコンスタントに見かけるヤツもいるけど、時期と場所を選べば大量に見つかるヤツもいます。
大量発生するタイプのウミウシは、多くの場合エサがある時期が限られているからだと説明できます。IOPで冬~春に大量発生するアオボシミドリガイなんて、好物のニセマユハキの大量発生時期と完全に一致していますし。
でもコイツは、浮島でガイドされてたおしざわさんによると、1年の内に何回か周期的な大量発生を繰り返すのだそうです。繁殖機会を増やすため、一斉に着底するのかも知れないけど、一体どーゆーメカニズムなのでしょうね。
(2005-03 浮島 -5m)
本州のウミウシ(ラトルズ)によるとユビノウハナガサウミウシはコイツの新参異名(後から付けられた名前だから無効だよん)なのだそうです。