伊豆のウミウシ図鑑 > ネコジタウミウシ > サガミコネコウミウシ
Goniodoris felis
「今週の〇〇~!! 第282回 カップ卵(2006-02-07)」より
石をめくって裏を覗いたらカップ型のカプセルに入った何かの卵がくっ付いてました。どこぞのカイの卵だろうと思ったのですが、よく見ると端っこにサガミコネコウミウシがいます。これはたまたまなのでしょうか?それとも産卵中!!??もし、産卵中ってことだとこのカップ卵がサガミコネコウミウシの卵ってことになるのだけど、ネコジタウミウシの卵とは全然形が違うじゃん!ってことで、混同され気味の2種の間にハッキリした違いが見い出せたことになります。ううむ、ホントに産んでるところかなんて、ちっちゃくてよく見えません。
(2006-02 IOP -8m)
後で落ち着いて考えたら、やっぱりこの卵はカイの卵ですね。
「今週の〇〇~!! 第382回 個性的な輪郭(2008-05-20)」より
僕の場合「これは何だろう?ウミウシかな~?」ってものをウミウシだと認識するには、とりあえず触覚を探してみます。触覚があればとりあえずウミウシだねってことになるのですが、コイツラはシルエットが特徴的なんで、体長1.5mmでも輪郭で認識することができました。と言うより、このサイズだと触覚は見えないから、このサイズでオケニア・ピロサみたいなヤツがいたらもうお手上げ。
(2008-05 大瀬崎 -6m)
サガミコネコウミウシは10mm近くまで成長するウミウシですが、1mm~1.5mmの同じようなサイズが10匹以上固まっていたので、卵が確認できればサガミコネコウミウシのチビじゃなく、別の種類の可能性が高まると思ったのですが、卵は見当たりませんでした。というより、あったとしても見えません。ので、とりあえずサガミコネコウミウシと言うことに。。。
IOPでは水温の低い時期に良く見かけます。
★★★☆☆:出会えるとちょっと嬉しい!
流石にここまでイビツなウミウシだと素直にかわいいとは言い難いと思っていましたが、いびつに見えるのは僕の写真がヘタっぴなだけなのね。見慣れてくると、コイツはコイツで可愛いかも。
(2006-07 IOP(伊豆海洋公園) -8m)
ネコジタウミウシとは、足がイボイボしてないことと、触覚からエラにかけて2つの突起がある(ネコジタウミウシは一条の隆起)ことで見分けられます。図鑑でも背中が白いネコジタウミウシと混同されていることがあります。