伊豆のエビ・カニ・他 > 巻貝 > ミガキボラ
Kelletia lischkei
オクリダシ@IOPのド真ん中にひっくり返った岩が転がってて、そこにミガキボラの卵が付いてました。いつもなら、「あぁ、ミガキボラの卵だなぁ。。。」と思うだけで素通りするところでしたが、WEBでボウシュウボラのハッチアウトを見届けた記録を読んだのが記憶に新しかったので、近づいてよく見てみました。
きれいに並んだ卵のカプセルは、全部同じようなところに穴が開いていて、ところどころ、半分ぐらいに黒いものが詰まっているカプセルがありました。「なぁぁぁんだ、もうこのカプセルは空っぽで、砂が詰まっちゃってるんだな」なんて思ってカプセルをちょいと押してみたら、穴から出てきた砂はなんと動いてました。そして、手を離すとひゅっと元のカプセルの中に吸い込まれて行きました。
そーか、これがベリジャー幼生!?とばかりにも1回カプセルを押してみたら、ちょうど波に押されてカプセルを押しすぎてしまいました。ドッと出てきたミガキボラの子供たちは、カプセルの中に戻ることができずにそのまま海の中に泳ぎ出していってしまいました。あらら。。。なんかゴメン!!
(2002-05 IOP -5m)
IOPでは特に珍しくはないですが、卵はともかくオトナを指差して「これがミガキボラです」って言える人はあまりいないかも。。。
★☆☆☆☆:伊豆で周年会える普通種です。
ミガキボラ自体は、小さなホラガイって感じで、ジミで目立たないけど、卵は白いマーブルチョコみたいなものが綺麗に並んでいて、目立ちます。卵は見たことあるけど、親は見たことない(認識してない)ダイバーは多いのではないでしょうか。
(2005-03 IOP -6m)