Izuzuki Diver

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ネンブツダイ

Ostorhinchus semilineatus

解説

ネンブツダイコイツラは伊豆で一番ポピュラーなテンジクダイの仲間で、普段はダイバーの注目を集める事なんてほとんどありません。でも、夏は別。テンジクダイの仲間には、♂が卵を口の中にくわえてかえるまで守る習性があるため、求愛などしてると生態派ダイバー達の熱い視線を集めることになります。でも、なかなか産んでくれないんですよねぇ。
ちなみに、クロホシイシモチは卵を咥えた後もペアで生活しているみたいですが、ネンブツダイは卵を咥えた♂が集まって群れを作ります。この群れをバディはオヤジ保育園と呼んでいます。(これが書きたかった)(^^;;
(2016-06 早川 -11m)

ネンブツダイ(オヤジ)オヤジ保育園の様子です。ちっちゃい画像ですが、よく見ると卵を咥えてないヤツが混じってます。。。変質者かな?

ネンブツダイのキムタク夏になると、1匹を集団で追いかけるネンブツダイを目撃します。ネンブツダイの世界にもイジメがあるのか、大変だなぁと思ったら、どーも違ったみたい。。。(^^;;
当たり前だけど、口の中に卵を咥えてる♂は次の卵を咥えられません。でも、♂の口の中の卵が孵るのより、♀がお腹の中で卵を作るほうが速いんだそうです。ってことは、繁殖期には口の中が空っぽの♂より卵を産みたい♀の方が多い♀あまりの状態で、この時期口が開いてる♂はキムタクとなり、♀達に追いかけられるのでした。

「今週の〇〇~!! 第309回 昼なのにぃ?(2006-09-05)」より
産卵直後のネンブツダイまだ日が高い午後1時すぎ、産卵直後とおぼしきネンブツダイのペアがいました。
ネンブツダイの産卵は夜に集中的に行われると言われていますが、日中に観察されたことがないワケでもありません。僕はそれを聞いた時「ふ~ん、そんなこともあるんだねぇ」って感じだったのですが、実際にド昼間の太陽の下で産卵直後なペアに会ってしまうと、日中の産卵はホントにレアなケースなの?って疑問が湧いてきます。夕方に産卵する生態のサカナが気まぐれに日中でも産卵しちゃうなんて事があるんでしょうか?ホントは日中でもフツーに産卵するんじゃないでしょうか?きっとダイバーの目にとまらない岩影の奥底で日中でも産卵が行われているに違いありません。って、そこまでわかってるんだったら確認すれば?と言われそうですが、そこはまーホラいろいろあるわけで・・・ゴニョゴニョ。
(2006-09 IOP -10m)

2015年4月に学名が見直されたようです。

お勧め Watching Point

伊豆の岩礁にはどこにでもいるかも。でも、産卵はなかなか。。。(涙)

レア度

★☆☆☆☆:伊豆で周年会える普通種です。