Izuzuki Diver

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スジオテンジクダイ

Ostorhinchus holotaenia

解説

スジオテンジクダイスジオテンジクダイは、ずっとキンセンイシモチと混同されていました。スジオテンジクダイは、目の下のラインがテンテンになるため、キンセンイシモチのドット型と呼ばれていました。ちなみに、キンセンイシモチは目の下のラインがそのまま線になってるのでキンセンイシモチのライン型と呼ばれていました。この写真を撮ったときも、まだキンセンイシモチのドット型と呼ばれていました。伊豆に多いドット型の方がスジオテンジクダイになって、しばらく現場では混乱が続きそう。。。
(2005-08 大瀬崎 -4m)

スジオテンジクダイスジオテンジクダイはキンセンイシモチより砂地を好む傾向があるような。。。。
(2004-12 IOP -22m)

「今週の〇〇~!! 第201回 こっちも力が入ります(2004-07-06)」より
友人のH氏と一緒にまたまた土肥に行ってきました。そして、スジオテンジクダイの産卵を見せてもらっちゃいました。
2匹寄り添って力んで、でも産まなくって、また力んで、でもまだ産まなくって、、、その度に僕も一緒になって力んでしまいます。(笑)
最後は、ぶるぶると卵を絞り出して♂が卵を咥えるところまで、じっくり見させてもらいました。感動的です!!
(2007-07 土肥 -4m)

卵を咥えたばっかりのスジオテンジクダイオクリダシ@IOPに卵を咥えたばっかりと思しきスジオテンジクダイ(当時の呼び名はキンセンイシモチのドット型)がいました。ここ数年IOPではスジオテンジクダイのオトナをほとんど見かけませんでしたが、2006年は結構見かけます。ところが、例年たくさんのスジオテンジクダイが産卵してる大瀬崎にはほとんどいないようです。スジオテンジクダイというサカナは冬の水温の差がハッキリでるサカナですな。
(2006-08 IOP -5m)

スジオテンジクダイのチビ秋になるとテンジクダイの仲間のチビたちが岩陰で群れを作るようになりますが、当時キンセンイシモチと呼んでいたサカナには尾の辺りが黄色くなるタイプと黄色くならないタイプがいて、黄色くならないタイプがやっぱりスジオテンジクダイのチビなのでした。
(2006-10 IOP -8m)

♀の求愛テンジクダイの仲間は♀より♂の方が子育てにかかるコストが高いってことで、求愛は♀から♂に行うようです。♂のエラのあたりをチュッチュッチュッチュ突く姿が可愛らしい。
(2007-09 IOP -5m)

夜のスジオテンジクダイテンジクダイの仲間は、ナゼか夜はヒレが青く輝いて美しくなるヤツが多い。美しくなることに理由があるのかはわかりません。
(2011-08 黄金崎 -11m)

2013年3月に発刊された日本産魚類検索 全種の同定 第三版(東海大学出版会)によると、キンセンイシモチ・ライン型と呼ばれていたサカナが本当のキンセンイシモチ(Apogon properuptus)だったようです。キンセンイシモチ・ドット型と呼ばれていたサカナは、ペルシャ湾にいるApogon holotaeniaと同じ種類ってことになって、スジオテンジクダイという新しい和名がつけられました。

スジオテンジクダイのハッチアウト「今週の〇〇~!! 第713回 想像より高く(2022-08-05)」より
2022年は、大瀬崎を2度の土砂災害が襲いました。それから濁った海が継続中ですが、夜潜りでスジオテンジクダイのハッチアウトに立ち会ってきました。
スジオテンジクダイのお父さんは、ハッチアウトの際に水底を離れ、中層に子供達を放つというのは聞いていたので、泳ぎ上がっても追いかけられるように構えてはいたのですが、想像より勢いよく泳ぎ上がったので少し焦りました。でも、感動でした〜!!
狙い方を教えてくれたH氏に感謝。
(2022-07 大瀬崎 -7m)

動画も撮ってみました。

ハッチアウト前のスジオテンジクダイスジオテンジクダイは子供を放つ前に、身体をロールさせる行動が見られます。何か意味はあるのかな?
(2022-07 大瀬崎 -7m)

お勧め Watching Point

伊豆の岩礁では普通種ですが、やや内湾寄りのように思います。

レア度

★☆☆☆☆:伊豆で周年会える普通種です。