Izuzuki Diver

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クマノミ

Amphiprion clarkii

解説

クマノミクマノミという魚は、毒を持ったイソギンチャクの中を我が物顔で泳ぎまわる奇異な魚として、ダイバーやアクアリスト以外の人にも名前が売れてます。子供のころは色もきれいだし、泳ぎ方のヒラヒラ具合もいい感じなんですが、大人になると色が黒っぽくなってきて、気が強くなります。時には縄張りに足を踏み入れたダイバーに、体当たり攻撃することも。。。。クマノミですから。。。
なんて書き方をしてしまいましたが、結構みんな好きみたいです。そういう僕も、もし伊豆にクマノミがいなかったら寂しいだろうなぁと思ってしまいます。
ちなみに、アクアリストの間でもクマノミは人気があります。とにかく丈夫で、水質の悪化や水温の変化に強くて、あまり病気にもならなくて、おまけに何でも良く食べてくれるので、すごく飼いやすい魚です。その上いろんなイソギンチャクと共生する能力を持ってるので、水槽の中でイソギンチャクと共生する姿も観察しやすいのです。やっぱり気の強さだけが難点ですが。。。
僕も以前クマノミを飼ってて、7年ぐらい一緒に暮らしてました。長生きはしたけど、小さい水槽の中で大きくなれなかったのは可哀想だったなぁ。
(2005-02 IOP(伊豆海洋公園) -10m)

「今週の〇〇~!! 第57回 夏休み特集!!生態撮るときにゃ油断は禁物(2001-08-21)」より
クマノミ(産卵)1クマノミ(産卵)2午前中ブリマチ帰りにクマノミのペアを見に行ったら、産卵場所を掃除してた。このペアは前にもこの岩に産卵してたから、これが産卵の準備ってことは間違い無いゾと思い、午後撮りに来よ~っと♪なんて呑気に構えて午後行ってみたら、すでに岩はオレンジ色の卵で埋め尽くされていた。
♂は卵にハフハフしたりして、もう卵を守るモードになっちゃってる~!!
ヤツラ、意外とやること早かったんだ~!!
なんだかとってももったいない気分でボーゼンとしてると、♀がお腹を岩肌に擦り付け出した。♂も思い出したように岩肌にお腹をこすりつけた。
盛り上がらない産卵だけど、♀のお腹には少し卵が残ってたみたいで、ちょっとだけ産卵してくれた。
ん~、、、まぁ、産卵見れたからいっか。。。(^^;;
(2001-08 IOP -6m)

その後、クマノミガイドブックを読んで、最初♂だけで産卵場所を掃除し始めるんだけど、♀が産卵場所の掃除を手伝い始めると産卵間近なのだそうです。知らなかった。。。

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クマノミ(ワイド)僕としては珍しく、カメラに24mmレンズを付けて潜ってみました。ブルーの水に黒くなっちゃったクマノミという、冬っぽい絵になりました。(^-^)

クマノミyg夏から秋にかけて、イソギンチャクの触手の間でヒラヒラと泳ぐ子供をよく見かけます。
とあるホームページで、イソギンチャクに1匹だけ付いてる子供はヒラヒラ泳ぐけど、他に大人のクマノミがいるときは大人と同じように泳いでるらしい。。。
でも、伊豆ではヒラヒラタイプしか見たことないかも。

「今週の〇〇~!! 第256回 慶良間の~クネクネ(2005-08-14)」より
慶良間のクマノミyg伊豆で見かけるチビクマノミは、オトナに比べて大きめなヒレでクネクネと泳ぎます。その動きはクマノミと言うよりはアジアコショウダイのチビが少しお疲れね!って感じ。対して沖縄のクマノミはチビのうちからオトナと同じ風貌でオトナと同じ泳ぎ方をするオヤジくさい子供だ!とどこかで読んだ気がします。
でも、あれ?沖縄にもちゃんといるじゃないですか、クネクネするチビ。ただホントにクネクネしてないチビもいるぞ。何が違うのかと思ったら、棲んでるイソギンチャクが違うみたいですね。ううむ、着底した時から変わるのでしょうか?
そいえば「富戸の波」のALABAMAさんが、イソギンチャクの種類によってクマノミの色が違うのは、棲むイソギンチャクによってクマノミの色が変わるんじゃなくて、クマノミの色は遺伝子情報で決まっていて、タイプによって棲むイソギンチャクを選んでるんじゃないかと書いていましたなぁ。
(2005-08 慶良間 -6m)

「今週の〇〇~!! 第268回 のびのび~(2005-11-01)」より
中層のクマノミ少し前からカケアガリ@IOPの上のあたりに棲み着いてるクマノミがペアになっていました。
この場所って海が荒れたりすると大きな岩でもゴロゴロ動くような不安定な海底なんで、イソギンチャクが定着するとは思っていなかったから、ちょっと意外です。
近づいてみたら、以前は一つしかなかったイソギンチャクが数個に増えています。分裂して増えたにしてはデカい気がするけど、イソギンチャクも集まって来るのでしょうか?まさかクマノミが集めてきた???
どーしてイソギンチャクが増えたのかはわかりませんが、2匹のクマノミは広くなった住処を楽しむようにのびのびと泳ぎまわっていて、イソギンチャクの間に僕がいてもお構いなしです。フツーに乗り越えられてしまった。。。(^^;;
(2005-10 IOP -5m)

オレンジのサンゴイソギンチャクに棲むクマノミ(僕の知る限り)IOPには1つしか生えてないオレンジ色のサンゴイソギンチャクにクマノミが棲み付いて産卵してました。んー、もう少し絵になると思ってたんだけど、季節のせいなのか蛍光オレンジの発色がイマイチでした。
(2006-10 IOP -12m)

♂のなごり伊豆に暮らすクマノミ(いわゆる本州型)は、♂の尾ビレが黄色で、♀の尾ビレは白いと図鑑には載っていますが、たまに尾ビレの上下が黄色いヤツがいます。図鑑によれば、、、これは沖縄型???と思ったのですが、沖縄型は身体の白バンドがもっと太いそうで、コイツは♂の名残のある♀なのだそうです。
(2007-10 大瀬崎 -7m)

黄色い固体伊豆では黄色が鮮やかな個体はあまり見かけないので、コイツはかなり目を惹きます。まだ若い個体なんだけど、どんなオトナになるのか楽しみ~。でも、伊豆型じゃなかったりするなら寒さには弱いかも。
(2012-02 大瀬崎 -15m)

藍藻に覆われた卵2013年夏のIOPで撮影したクマノミの卵。前の週に産みたてだった卵に比べて明らかに数が少ない。よく見ると藍藻に覆われてるように見える。親がこんなにマメに世話してるのに藍藻に覆われちゃってるってのもヘンな話です。
(2013-08 IOP -10m)

ミツボシクロスズメダイとクマノミクマノミとともにミツボシクロスズメダイもサンゴイソギンチャクの住民ですが、大概は仲良く一緒に棲んでるように見えます。
ところがこの時は、クマノミがイソギンチャクを独占しようとしていて、ミツボシクロスズメダイがイソギンチャクに近付こうとすると、蹴散らしていました。安定するまでこのような小競り合いが続くのでしょうね。
お互いイソギンチャクなしで生きていくことは困難なので、必死です。
(2017-10 大瀬崎 -27m)

サンバーストクマノミグラデーションのかかった黒い縁取りって、ちょっと変わってる。
エレキギターの色合いに似ているので、勝手にサンバーストクマノミと名付けました。
この先どんな色に変わるのかな?
(2020-08 大瀬崎 -6m)

クマノミ(4月のyg)伊豆でもフツーに会えるクマノミのチビだけど、4月にこのサイズはちょっと不思議です。こんな小さいヤツが伊豆の冬を越えられることって、以前は滅多になかったんじゃないかなぁ?
(2021-04 大瀬崎 -10m)

お勧め Watching Point

伊豆より南の海で、イソギンチャクのあるところなら見られます。

レア度

★☆☆☆☆:伊豆で周年会える普通種です。