Izuzuki Diver

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セホシサンカクハゼ

Fusigobius duospilus

解説

セホシサンカクハゼこの手の透明なハゼはよーく見るとなかなかキレイでかわいいんだけど、一見特徴がなくて地味なもんだから、友人が教えてくれるまであまり気にしたことはありませんでした。コイツを教えてくれた友人は最初死滅回遊魚だと思ってたそうですが、春先の低水温の中でオトナを何匹も目撃したそうで、どうも伊豆に定着したサカナなんじゃないかということです。小さな発見かもしれないけど、自分の目で発見できるってサイコーに楽しいですよね。
ちなみに写真は巣穴を守ってると思しき♂です。
(2005-06 IOP(伊豆海洋公園) -16m)

セホシサンカクハゼしかしうまいことIOPの砂地に溶け込めるものです。
(2004-12 IOP -27m)

セホシサンカクハゼぱっと見の印象はセホシサンカクハゼだけど、背ビレの模様と色がセホシサンカクハゼじゃ無い!何だコイツ〜!ってなりましたが、後でネットで調べてみるとセホシサンカクハゼのオスの婚姻色でした。
この日は水温が急に上がったとは言え、4月から婚姻色になってるのは意外でした。
コイツラ少し前まではたまにしか越冬できない死滅回遊魚じゃなかったっけ???
(2022-04 大瀬崎 -20m)

卵を守るセホシサンカクハゼ「今週の〇〇~!! 第787回 戦う父(2024-05-19)」より
すっかり大瀬崎でお馴染みになったセホシサンカクハゼのお父さんが、卵を守って奮闘していました。
下の砂を掘った石の裏側には、銀色の目ができてる卵がびっしり産み付けられています。
この時期、砂地のと岩場の際あたりのこんな石は、だいたいハゼの産卵床に使用されてて、いい感じの石は奪い合いになるのでしょう、このお父さんの石を狙ってクツワハゼがちょっかい出しにきていました。
でもこのお父さん、自分より一回り大きいクツワハゼに全く怯むことなく、全力で立ち向かって追い払っていました。
背ビレも破れ、日頃の奮闘ぶりが窺い知れます。
なんとか、守り切って欲しい!
ここで引き下がってたら一家皆殺しですから。。。
(2024-05 大瀬崎 -8m)

セホシサンカクハゼ自分のディスプレイに怯まないとみるや、クツワハゼに向かって果敢に攻撃を仕掛けていきます。
この浮き上がった体勢から、クツワハゼに向かって突進しているのだろうと思いますが、一瞬の動きが速すぎて見えません。
(2024-05 大瀬崎 -8m)

セホシサンカクハゼクツワハゼに対して対側誇示のディスプレイをしているときは、普段よりヒレも黄色くなっているように思います。黄色ってのも相手への警告の意味もあったりするのでしょうか?
(2024-05 大瀬崎 -8m)

セホシサンカクハゼ石の裏側の卵は、もう銀色の目ができています。お父さんは、背ビレを使って卵をなでなでしていました。
(2024-05 大瀬崎 -8m)

お勧め Watching Point

良く見ると伊豆各所の砂地に一年中いるみたいです。

レア度

★☆☆☆☆:伊豆で周年会える普通種です。