Izuzuki Diver

伊豆のサカナ図鑑 > ハナダイ > ホカケハナダイ

ホカケハナダイ

Rabaulichthys suzukii

解説

sailfin.jpgこのハナダイは、'98年の初冬から西伊豆の土肥や大瀬崎に出現した謎のハナダイとして話題になった奴です。いままで日本で記録された事がないといわれる魚が突然伊豆の海に現れて、しかもそれが1匹や2匹の出現ではなく、何十匹という単位で、現れたというのはオドロキですね。
沖縄あたりでは高水温が続いたためにサンゴの白化が騒がれた1998年でしたが、伊豆の海もずっと水温が高い状態が続いてました。こんな魚が現れるのもそのせいかも知れません。やっぱり、1998年の海はかなり変でしたが、ダイバーとしては楽しませてもらいました。って、喜んでちゃマズイんだろうな。。。やっぱり。。。。
当時は、パプアニューギニアにいるセイルフィンアンティアスじゃないかという話がありましたが、いくらなんでもそんなところの魚がなんで????という感じでした。
(1999-10 大瀬崎 -7m)

ホカケハナダイnup「今週の〇〇~!! 第148回 イタリアン?(2003-05-27)」より
みんな一通り写真を撮ったのかな?最近はほぼ独占状態で眺めていられるホカケハナダイに会ってきました。
♂はおしっこを我慢してるかのような落ち着きのない泳ぎでエサを食べたりケンカしたりしてるのですが、♀と目が合った瞬間、とりあえず♀の元に飛んで行ってフラッシングします。でもまだ時間がまだ早いのか、♂のド派手なフラッシングにも♀はほとんど無視なのですが、ふられた♂の方も落ち込むわけでもなく、またおしっこを我慢したように泳ぎ回ります。
ホカケハナダイの世界では、♀と目が合ったらとりあえず口説くのが礼儀のようです。(笑)
ちなみに、ホカケハナダイの婚姻色のことをバディは「ゾンビ」と呼んでいます。ヒドイ表現だけど、ピッタリ。。。
(2003-05 大瀬崎 -5m)

ホカケハナダイyg2002年や2011年に、大瀬崎や黄金崎にチビッコが登場しています。チビッコはメチャクチャ地味で、メチャクチャ素早い。キンギョハナダイの群れの中から見つけ出すのはちょっとゲーム感覚です。
(2012-01 大瀬崎 -5m)

ホカケハナダイ2012年の秋、ホカケハナダイは久しぶりの豊作のようです。全貌はわかりませんが、岬の先端@大瀬崎では所々で観察されているようです。僕もたまたま目の前に2~3匹いたので撮影しておきました。久しぶりにゾンビ婚姻色の♂に出会えるかな?o(^^)o
(2012-11 大瀬崎 -17m)

ホカケハナダイ♂の通常の色♂のまったり色です。2013年はホカケハナダイの当たり年だったんで、本当は婚姻色を狙いたかったですが、機会を逃して撮れずじまいでした。(^^;;
(2013-12 大瀬崎 -13m)

着底直後?のホカケハナダイコイツは着底直後じゃないだろうか?尾ビレがなんだかちゃんと形成されてないように見えるのだけど、関係ないかな?
ちなみに、コイツを撮影した日は、急にホカケハナダイのチビッコを多く見かけたので、一挙に着底してきたとしても、あながち間違いではないように思います。
(2021-11 大瀬崎 -5m)

ホカケハナダイnup2022年は、先端@大瀬崎にまとまった数のホカケハナダイが群れていました。オスも数匹いて、午後にはゾンビカラーの見事な婚姻色を見せてくれました。でも、産卵狙うならもう少し小さな群れの方が狙いやすいんだけど。。。←ゼータク
(2022-11 大瀬崎 -20m)

ホカケハナダイの産卵「今週の〇〇~!! 第736回 相変わらずの難易度ですが(2023-01-23)」より
ここのところ午後のダイビングは、ホカケハナダイの産卵狙いに捧げていましたが、なかなか寄り切れずに惨敗していました。
でも、この日は今までの中で一番好調で、10回ぐらい見れました!!・・・が!!
相変わらずの難易度です。。。
写真はスーパートリミングですが、何とか色が出る距離で撮れたので良しとしちゃいます。
(2023-01 大瀬崎 -10m)

お勧め Watching Point

1998年ぐらいから2000年ぐらいまで、西伊豆大瀬崎の岬の先端水深5m~7mくらいで、群れてたんだけど、2001年には一度姿を消してしまいました。その後は数年おきに現れているようです。

レア度

★★★☆☆:出会えるとちょっと嬉しい!