Stephanolepis cirrhifer
「今週の〇〇~!! 第52回 カワハギ劇場(^-^)(2001-07-03)」より
濁った水を掻き分けて水深を落していったら、水深28mからスコーンと抜けた水に変わったけど、なんとなく暗くてアヤシイ感じ。そんなちょっと深い-32mで、アヤシイ行動のカワハギが2匹いました。普段ならこんな水深でカワハギに注意することはないんだけど、中村宏治さん&ジャックモイヤーさんのビデオ「日本海水魚図鑑」を見たばっかりだったからピーンときました。買って良かったかも~。(^-^)/
画質も悪くて色も出てないからわかりにくいですが、ご容赦を~。
(1)2匹のカワハギが寄り添って小さな砂地の上をぐるぐる泳ぎまわってます。
♂(手前)は体を扁平させて、色も黒っぽくなっています。フツーじゃない。
♀(奥)は砂をフーフーやり始めたんで、エサを食い始めちゃったのかな?と思ったけど、後で「産卵場所を掃除してるんだよ」と友人に教えてもらいました。そう言われて見れば産卵場所をフーフーしてる。。。(^^;;
♂が♀の胸ビレの付け根あたりをしきりに突つきだし、盛り上がってきた感じがファインダー越しにも伝わって来ました。
(2)そして産卵。
♂(右)と♀(左)が体を寄せ合いながら、砂にお腹をこすりつけています。
♀にも模様がくっきりと。。。
(3)体力を使い(?)、パタ~と倒れる♀。
カワハギの産卵で一番ドラマティックな場面ですね。(^^でも、倒れないこともあるそうですが。
(4)数秒間倒れてた♀(左)が体力を振り絞って起き上がり、臀ビレを使って卵と砂を混ぜ合わせながら産卵場所をぐるぐると泳ぎます。この作業は結構しつこくやってました。
♂も一緒に回ってましたが、手伝ってるのかどうかは不明です。(^^;2匹がフラフラ去っていった後、砂をチェックして見たけど卵はわかりませんでした。
(2001-07 IOP -32m)
僕がせっせと伊豆の海に通うのは、海の素晴らしさもさる事ながら、おいしい地魚を食べるのが目当てでもあります。
特に秋から冬にかけての肝が太ったカワハギを肝和えにして刺し身で頂くのはもー絶品です!!
海で見かけると、思わずおなかの膨らみ具合を見てしまう。。。(^_^;)
すっかり食べる対象のカワハギですが、砂に向かってフーフーして餌を探してるとこや、2匹のカワハギが縦になったり横になったりしながらデートしてるとこなど、いろんな姿をダイバーに見せてくれます。
また、写真のような子供のカワハギは本当にかわゆいです。
まるで10円玉に毛が生えて泳いでるような体格に、おちょぼ口、きょろきょろおどおどした目。
夜には必死(?)海藻を咥えて流されまいとしながら寝てるそうな。
(1998-10 IOP -20m)
伊豆では本当にどこでもみれます。ダイバーが一番身近に感じる魚じゃないでしょうか。
★☆☆☆☆:伊豆で周年会える普通種です。
カワハギは誰でも知ってる美味しいサカナです。ゴメン!!生きてる姿を見ても、うっかり肝和えの美味しさを思い浮かべてしまう。。。(^^;;
♂は背ビレの先が糸状に伸びるのが特徴です。
(2013-12 大瀬崎 -14m)