Izuzuki Diver

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オハグロベラ

Pteragogus aurigarius

解説

オハグロベラ♂nupコイツは伊豆では潜れば必ず見れるサカナで、♂の色彩は目を引きますがあまり綺麗なサカナというカンジではなく、ダイバーの人気も今一つな気がします。ところが、コイツラの産卵シーンは見応えがあって面白い。♂が♀を誘う舞いは情熱的で、お腹をパンパンにした♀は、フラフラと♂に引き寄せられていってしまいます。
(2004-06 IOP(伊豆海洋公園) -16m)

オハグロベラ産卵期の昼下がり、IOPには精力を使い果たして抜け殻のようになった♂が転がってるのでした。。。(^-^;;

オハグロベラなんだ~!!産卵期じゃなくても昼寝してるじゃないか~!!
なんか、他のサカナに比べて、余裕こいて生きてるような気がするナ~。。。

オハグロベラの喧嘩喧嘩っぱやいのもコイツラの特徴です。♂同士はもちろん、♀同士も激しいポジション争いをします。もう、顔をあわせれば喧嘩って感じ。

オハグロベラコイツは何となく目に留まってしまった一匹で、気になってよーく見てみたら、オハグロベラの臀ビレってこんな形だっけ?とますます気になってしまいました。そうなると、これはひょっとしてスニーキーラスか~?との妄想が生まれ、気が付くと20枚近くのフィルムを費やしてました。
結局ただのオハグロベラだったのですが、FishBaseにはどんな情報があるのかがわかって収穫でした。なにより、調べるのは楽しかったし。(^^

オハグロベラ産卵伊豆ではオハグロベラの産卵は観察しやすいから、ついつい今更という気がしてしまうんだけど、ライトを灯しながら近づくと(当たり前だけど)♀はイヤがるし、夏場の濁ってる浅場で産むしで、まともに撮れたのは実は初めてだったりします。(^_^;)
この日は、産みそうだからカメラを向けてみたものの、いつにも増して濁ってたから、どーせマトモにゃ映らないだろうなぁと思ってたんですが、何故かカメラに向かってきて産卵してくれたんで、ソコソコ見られる映像になっちゃったみたい。ラッキー!!
 (677KB)

オハグロベラオハグロベラは体色のバリエーションが多くて、ちょっと変わった体色の個体を見るたびに、コッカレルラスか?スニーキーラスか?などと妄想しかけるのですが、いつもモヤモヤしたままオハグロベラに落ち着きます。普通種なのに、翻弄してくれるヤツラなのです。
(2012-06 大瀬崎 -5m)

産卵上昇中のオハグロベラベラの産卵をスチルカメラで撮影するのは難しいですが、小さい♂が縄張りを張ってるときは狙い目ですね。産卵上昇も小粒なので撮りやすいです。(^^
(2015-08 大瀬崎 -15m)

「今週の〇〇~!! 第545回 見慣れたつもりが・・・(2015-08-23)」より
放精放卵直前のオハグロベラ夏の午後の遅い時間に潜れば簡単に立ち会えるオハグロベラの産卵ですが、改めて見てみると、放精抱卵の直前は♀がひっくり返ってお腹を合わせているのに気付きました。何だか可愛らしい。(^^)
見慣れたつもりの産卵シーンだけど、見れば見るほど新たな発見があるものですね。
(2015-08 大瀬崎 -15m)

お勧め Watching Point

伊豆の岩礁ではどこにでも。

レア度

★☆☆☆☆:伊豆で周年会える普通種です。