Izuzuki Diver

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タテジマヤッコ

Genicanthus lamarck

解説

タテジマヤッコ2019年から続く高水温のため、2度目の越冬をはたしそうなタテジマヤッコです。キンチャクダイの仲間は長生きだってどこかの本で読んだ気がするけど、成長も遅いな〜。この夏には成熟するのかな〜?
(2020-02 大瀬崎 -30m)

IOPで初めて出会った固体「今週の〇〇~!! 第115回 僕は初めてだ~!!(2002-10-02)」より
コイツが初めて大瀬崎に現れたと聞いたき、バディが「家に帰ったらキムタクがいたぐらい」と形容したぐらいの衝撃だったけど、その後大瀬崎や伊豆大島では何度か登場して、すっかり「あらっ、またいたのね。」的存在になってしまったコイツですが、僕は初めて会ったぞ~。
嬉しさのあまり、伊豆にようこその洗礼(フラッシュの嵐)を浴びせ、すっかりびびらせてしまいました。
(2002-09 IOP -27m)

「今週の〇〇~!! 第117回 南国大瀬の南国なサカナたち(2002-10-16)」より
タテジマヤッコちょっと前にIOPでタテジマヤッコを見つけて喜んでたとき、大瀬な人々の反応が冷たかった理由がわかりました。
そりゃ~1ダイブで3~5匹ぐらい目に飛び込んでくるんだったら、騒げなくなりますって。

タテジマヤッコ2011年~2012年にかけての冬、大瀬崎は暖かい潮に何度も包まれて、死滅回遊魚の粘りを助けています。とは言え、1月に2~3cmぐらいのサイズじゃ長く観察するのはムリだろうなぁ~。。。
(2012-01 大瀬崎 -20m)

タテジマヤッコwithスミレナガハナダイ「今週の〇〇~!! 第590回 節穴さに凹む(2017-11-04)」より
この日は天気も最高だし、海の中が賑やかで、最高のダイビング日和でした。
ソメワケヤッコやクダゴンベの大量出現に沸く岬の先端@大瀬崎で、良い子のタテジマヤッコに出会いました。
ストロボを何回炊いても引っ込まない、こんなに強気なヤツには初めて出会ったので、いっぱいシャッター切れました。
さっそく家に帰って
写真をチェックしたら、、、手前にスミレナガハナダイが写りこんでいました。(汗)
全然気づかなかった・・・。
気付かなかった自分の節穴さに凹む・・・。
(2017-11 大瀬崎 -35m)

タテジマヤッコ「今週の〇〇~!! 第635回 そろそろオスなんぞ(2019-08-21)」より
2019年は越冬もののタテジマヤッコがたくさんいて楽しい。(^^
さらに夏には身体の模様が変わってきたみたいです。
タテジマヤッコはロンリーだとオスにならないと思いますが、個体数もそこそこいるので、そろそろオスなんぞ現れないかな?(^^;;
(2019-08 大瀬崎 -30m)

タテジマヤッコ「今週の〇〇~!! 第781回 オスの条件(2024-04-07)」より
ついにタテジマヤッコのオスが現れました!というか、キンチャクダイの仲間は雌性先熟の性転換をするので、前からいたヤツがオスになったのでしょう。
そして、案の定、近くのメスとペアっていました。
というのも、同じく雌性先熟の性転換するハナダイやベラと違って、キンチャクダイの仲間はロンリーだとオスにならないんじゃないかと思います。
そうじゃないと、生息密度が低いとき、みんなどんどんオスになって、オスだらけになっちゃうので。。。ハナダイやベラはそのパターンが多いです。それに比べると、コイツラの生息密度では、こちらの方がムダがないですね。
ちなみに、少し離れたところに、やっぱり何年か越冬してる別の個体がいるのですが、ソイツは1匹で暮らしているので、メスの体色のままです。
いつまでいてくれるかな?「さかなの街: 社会行動と産卵生態」によれば、産卵は日没前後のようですが、間違って最終エギジット時間前に産まないかな?
(2024-04 大瀬崎 -22m)

お勧め Watching Point

秋になると、傾斜した岩場の-30mぐらいで見つかることが多いみたい。

レア度

★★★☆☆:出会えるとちょっと嬉しい!