Izuzuki Diver

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アヤアナハゼ

Pseudoblennius marmoratus

解説

アヤアナハゼ僕がアヤアナハゼに最初に出会ったのは、海底を海藻が覆い始めた春のIOPでした。
そのときは、海藻の間で何かが高速で動いたんで、その先を目で追ってみたら、赤い海藻の間で、赤い顔を覗かせてたのです。僕は「見たことがないギンポだぁ~!!」と勘違いして、興奮しながら何枚も何枚も写真を撮った覚えがあります。(^^;;
ナンでそれまで気付かなかったのか?今思うと不思議でならないのですが。。。
(2004-05 IOP(伊豆海洋公園) -13m)

「今週の〇〇~!! 第84回 お宝映像??(2002-02-05)」より
アヤアナハゼ(産卵)アナハゼの仲間は交尾をするサカナで、♀は体の中で受精した卵を産むわけなんだけど、種類によって産み付ける場所が違うらしいんです。アナハゼはホヤに、オビアナハゼは海綿に、でもアヤアナハゼは???
アヤアナハゼ卵僕の周りではアヤアナハゼが卵を産む場所は良くワカランってことになってました。ネットで検索してもアヤアナハゼの産卵については1件もヒットしなかったし、、、ひょっとして、ひょっとして、アヤアナハゼがカイメン(ナミイソカイメン?)に卵を産み付けるこの映像は、お宝映像??
(2002-02 IOP -5m)

「今週の〇〇~!! 第313回 三角頭(2006-10-03)」より
アヤアナハゼのケンカアヤアナハゼの♂同士が激しくバトルしていました。少しでも身体を大きく見せようとして、ヒレ全開じゃ飽き足らず顔まで膨らませて三角頭になっていました。命がけの見栄の張り合い。男が見栄を張るのは本能らしいです。
(2006-10 IOP -5m)

アヤアナハゼの卵この写真を撮る前の週からチェックしてたアヤアナハゼの卵です。1週間前は産みたてって感じでしたが、もうしっかり目が出てます。卵の中からどんな世界が見えてるのでしょうか?
ところで、産んであるカイメンの種類で親の種類がわかるんだからアナハゼの仲間って便利ですね。(^^
(2006-10 IOP -5m)

「今週の〇〇~!! 第331回 位置決め?(2007-02-13)」より
産卵直前のアヤアナハゼ浅場で減圧してたら、産卵管を出してカイメンに顔を近付けてるアヤアナハゼがいたんで、そのまま見てるとカイメンにガバっとのしかかって身体をくねらせました。おおー産卵かー!!と思ったら、この日目を付けたカイメンが産卵に向いていなかったのか、カイメンから離れたりまたのしかかったりを何度も繰り返して、結局このカイメンには産まなかったようです。アナハゼの仲間はホヤやカイメンに産卵する前に、顔を近付けて中を覗きこむような行動をとります。なんでそんなことするのかには諸説ありますが、このアヤアナハゼ母さんは、産卵体勢に入る前に必ずカイメンに顔を付けて、その体勢から一気に産卵管をカイメンの穴に持って行くのを何度も繰り返してたことから、単なる位置決めのためなのかもしれませんねー。
(2007-02 IOP -5m)

綺麗なアヤアナハゼアヤアナハゼは大瀬崎にはいないので、年に1〜2回しかIOPに潜らなくなってからは、アヤアナハゼを見ると、ついカメラを向けてしまいます。
こうして改めて見ると、アナハゼ界ではアヤアナハゼが一番美人さんに思えます。
離れて初めてわかることってあるんですよね〜。
(2018-07 IOP -4m)

お勧め Watching Point

IOPでは、赤い海藻がたくさん生えてる浅場に多いみたいです。

レア度

★★☆☆☆:季節や環境を選べば出会える可能性大!